完璧主義

 

たいていの人が、物事は完璧にやり遂げたいと思いながらも、なかなか完璧とは言いがたい結果となるのが一般的なような気がします。ただ、そんな完璧さを目指しながらも途中で諦めないでやり遂げようと努力する姿に、人間味を感じるのは筆者だけではないのではないでしょうか。しかし、几帳面さにこだわり。何事にも正確性やきちんとしていることを追求し過ぎて、望む結果が得られないと安心できないといった方は、思った以上にストレスを溜め込みやすい可能性があります。

 

次の8つの項目を読まれて、4つ以上当てはまる場合、あなたは完璧主義で柔軟性に欠けることで不安になりやすく、臨機応変さを求められた際に混乱しやすい傾向にあるのかもしれません。

 

 

1.気がつけば目的を忘れるほど、物事の細部、規則、一覧表、順序、構成、または予定表にとらわれやすい。

2.課題は絶対に達成すべきだ。ただし完璧な準備が必要である(例:自分自身が納得のいく厳密さをもった準備が満たされないと、1つの課題を達成させることができないときがある)。

3.娯楽や友人関係を犠牲にするような、自分の楽しみを後回しにしてまでも、仕事と生産性に過剰にのめり込みやすい(明白な経済的必要性では説明できない)。

4.道徳、倫理、または価値観というものは誠実さをもって絶対に守らなければならないと思う。

5.使い古した、または価値がないとわかっていても捨てることができない物がある。

6.自分のやり方に従わない人に自分の仕事を任せることはできない。またはそんな人とは一緒に仕事はできない。

7.よく人からケチだと言われる。しかし将来何が起こるかわからないため貯金は何より大事だと思う。

8.よく人から頑固だと言われたり、自分のやり方を絶対に曲げないと言われる。

 

 

読まれてみていかがでしたか。いくつか該当する項目はありましたか。

 

仕事やプライベートで、いつもひとつひとつの事柄を完璧に、完全にやり遂げられないと気が済まないといったことはないでしょうか。

 

たとえば仕事での事務作業や家庭での掃除や洗濯といった「対モノ」であれば、自分の意のままにやり遂げられるかと思われます。

 

ところが突発的な予定の変更に対応できなかったり、自由で柔軟性を求められるような創造性を発揮する必要がある事柄の場合には、少々手こずったり混乱しやすかったりしないでしょうか。

 

そして時間やお金への自分なりのこだわりの有無はいかがでしょう。倹約は当たり前だったり、いかに自分ひとりの時間を有意義に使えるかといった意識や、自筆の文章、写真、趣味の品々に対するこだわりが高じてどんどんとモノが部屋に溢れ返ってはいないでしょうか。

 

思い入れのあるモノばかりなため断捨離することは難しいなか、突然フトしたきっかけで興味がなくなると一掃するときもあると予想されます。

 

他には人付き合いにおいて、必要最低限のつながりは保ち、気持ちの触れ合いは避けるといった傾向や、しばしば相反する気持ちや考えを抱えやすい心持ちではないかと思われます。

 

好きと嫌い、受け入れたい気持ちと拒否したい気持ちが同時にある感じがして、なかなか物事を決められないという時はないでしょうか。

 

そんなあなたは周囲から優柔不断だと言われたり、衝動的に行動して後悔が続いてしまう人もいるかと思われます。

 

そして最後は、よく人から頑固だと指摘されることがないでしょうか。自分ではキチンと遂行したいだけなのに、融通が利かないと言われたり、自分の思う通りに動いてくれない人とは仕事がしたくなかったり、他人に任せるといったことが苦手ではないでしょうか。

 

社会のルールや道徳心を大切にしたいがために、少しでもそういった道から外れる人は絶対に許せないという思いに縛られてしまう場合もあるように思います。

 

このような傾向があり、仕事や日常生活に支障があると感じている方は、少しずつ自分の気持ちに気づいていくことが最初の一歩となります。

 

特に怒りの感情を抑え込んでいる可能性が高いため、できるだけ自由に感情表現ができるように、気持ちをことばにして表してみてください。

 

するといかに今まで自分が気持ちを抑え込んできたか気づけて、自分がもつ思い込みを外していけるようになっていきます。

 

そうなっていければ、細かい部分に必要以上にこだわっていた強迫さを伴った行動は軽減されていき、将来的にはこころから自分の感情をありありと感じられるようになるでしょう。



人間にはひとりひとりに個性があり、性格にも違いがあります。一度しかない人生をつらさや苦しみに使い続けることを誰も望んではいないと思います。


本当は人の期待に応えたいのにできなくて落ち込み、惨めな気持ちになってはいませんか。そんなパターンを繰り返しているから、人とつながるのが怖くなり余計に孤独になって空虚な気持ちになりますよね。


だけど諦めたくはなくて無理をしてでも人を求めて、こころと体が疲れ果てて気力が湧かず、不安や焦りが気持ちを占めているなんてことはないでしょうか。


本チェックリストと説明は、あなたの性格の一部を知るキッカケに過ぎません。


もし、より自分の性格を知りたい方は、無料カウンセリングにお申込みください。


性格に限らず、すべてが良い・悪い、すべてが正しい・間違えているということはあり得ません。 


人はどうしても短所や欠点といったネガティブな部分にばかり注目しがちですが、必ず長所や良さが人間にはあります。


今回知ってもらった性格の傾向は、ある部分が飛び抜けて目立っているように見えるかもしれません。しかし人間の性格には多面性があり、問題に見える傾向の裏側には長所や良さが隠れているものです。


そんな自分の性格を活かしながら、人とのつながり方を学んだり、自分や相手の愛し方を知っていければ、日々繰り返される不快感から脱して、ありありと自分の感情を感じられるようになり、幸せになることを目指します。