いつも見捨てられ不安がある

 

何歳であっても「不安」という気持ちは生まれますし、社会人ともなれば不安な気持ちとの付き合い方も人間関係や様々な学びによって、自分の気持ちとの折り合いをつける術を身につけていきます。ところが人によっては社会人となった今でも慢性的な不安感に苛まれ、「見捨てられるかもしれない」という得体の知れない不安に気持ちが押しつぶされそうになる場合があります。

 

次の9つの項目を読まれてみて、5つ以上当てはまるようなら、あなたは見捨てられるという不安(恐怖感)にばかり気を取られ、本来の自分の良さに気づいていない傾向にあるのかもしれません。

 

 

1.現実でも、または自分の想像のなかでも、見捨てられないように必死で相手にすがってしまう。

2.相手を理想化したいと思ったり、最低な奴だと思ったり、そのときの気分によって相手の印象が変わる。

3.「自分」という存在がよくわからない。

4.衝動的に自分を次の方法で傷つけてしまうときがあり、我に返って罪悪感を感じる(例:浪費、セックス、大量の服薬、ドラック、無謀な運転、過食)。

5.自傷行為が止められない。

6.一日単位で気分が上がったり下がったりして安定しない。

7.慢性的な空虚感を感じている。

8.突然、激しい怒りが湧き起こり自分では止められない(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す)。

9.妄想から抜け出すことが難しかったり、自分が自分じゃないように感じて、まるで幽体離脱しているような、すべての感情が感じられなくなるときがある。

 

 

読まれてみていかがでしたか。普段から些細なことですぐに死にたくなってはいませんか。そんな衝動的で自分では抑えきれない恐怖感から逃れるために、過食、リストカット、過量服薬、性的放逸、浪費といった、自分をダメにしてしまうような自己破壊的行動が止められないのではないでしょうか。

 

また、本当は助けてもらいたいのに、頼りにしたい存在に依存していたかと思えば、フトしたきっかけでその相手を罵倒したりこき下ろして暴力的になってしまう時があり、我に返ってひどく落ち込んで罪悪感によって立ち上がれなくなるときもないでしょうか。

 

そして自分の気持ちの中心には、激しい怒り、恐怖、罪悪感、無力感、喪失感といった、自分では処理しきれない感情が渦巻いていて、これらを一言で表現するなら「見捨てられ不安」と言えるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

実際に社会生活を送る上で人間関係が不安定で、なかなか勉強や仕事が長続きせず、白黒思考が働くことによって「生きるか死ぬか」と考えがちで、生きていくことが途方もないことであるように感じ、将来に対して絶望感しかないという人もあるでしょう。

 

そんな見捨てられ不安からなかなか脱することが難しく感じられている方は、過去の体験(トラウマ)に現状の問題の原因を求めず(過去に負ったこころの傷を癒すことは大切ですが)、まずは今の困っていることや、人間関係で我慢していることがあるなら、それらに対処する方法を考えて実践した方が、気持ちが安定していくと思います。

 

そして長期的な目標としては、自分で自分の問題を引き受けようと決め、他人に頼り過ぎず、自分で自分を支えていけるようになることであると思います。

 

もし、うまくいかないときには自分が強くなれるチャンスと捉え、失敗した悔しい気持ちや、くじけてつらい気持ちによって生まれるストレスに耐えていけるようになりたいものですね。孤独に耐える力を身につけていけたら、人生が本来望んでいたものになります。



人間にはひとりひとりに個性があり、性格にも違いがあります。一度しかない人生をつらさや苦しみに使い続けることを誰も望んでいないと思います。


本当は人の期待に応えたいのにできなくて落ち込み、惨めな気持ちになってはいませんか。そんなパターンを繰り返しているから、人とつながるのが怖くなり余計に孤独になって空虚な気持ちになりますよね。


だけど諦めたくなくて無理をしてでも人を求めて、こころと体が疲れ果てて気力が湧かず、不安や焦りが気持ちを占めているなんてことはないでしょうか。


本チェックリストと説明は、あなたの性格の一部を知るキッカケに過ぎません。


もし、より深く自分の性格を知りたい方は、無料カウンセリングにお申込みください。


性格に限らず、すべてが良い・悪い、すべてが正しい・間違えているということはあり得ません。


人はどうしても短所や欠点といったネガティブな部分にばかり注目しがちですが、必ず長所や良さが人間にはあります。


今回知ってもらった性格の傾向は、ある部分が飛び抜けて目立って見えるかもしれません。しかし人間の性格には多面性があり、問題に見える傾向の裏側には長所や良さが隠れているものです。


そんな自分の性格を活かしながら、人とのつながり方を学んだり、自分や相手の愛し方を知っていければ、日々繰り返される不快感から脱して、ありありと自分の感情を感じられるようになり、幸せになることを目指します。