生きづらさ上位5項目


最低だからこそ最高になれる

 

 

〔生きづらさ上位5項目〕

 

1.自分に自信がない。自分はダメだ

2.白黒をハッキリさせ過ぎ、ほどほどにバランスをとれない

3.他人からのほめ言葉を受け入れにくい

4.他人の目が気になり、被害妄想になりがち

5.コミュニケーションの技術に乏しい

(2016~2019年3,000人を対象としたチェックリストによる当サロン調べ) 

 

 

アダルトチルドレン(AC)の生きづらさの原因について説明します。

 

生きづらさを抱えている場合、その人が子ども時代に、親(または親のような者)から何らかのダメージを与えられ、身体的・精神的にショックを受けているとします。そのようなショックによる否定的な体験によって心にダメージが残っていて、その影響から心は子ども時代の精神年齢(5~7歳くらいのイメージ)のまま成長することができず、あたかも時が止まったままのように体だけは成長し、心と体のバランスが取れないことで生きづらさを慢性的に抱えている、という考え方がアダルトチルドレンという概念の簡単な説明です。

 

そんなACがこれから先の人生を楽しむには、自分のことを知って心が成長(自立)できるように、健全で適切な行動とはなにかと学び実践していくことが必要です。

 

 

実践内容としては、アダルトチルドレンのチェックリストで選ばれる上位5項目を確認して、現在の自分の考え方や感情と行動とを照らし合わせます。そして自分のペースで気楽さを身につけ、過去を悔いず未来に悲観しないで「今」を生きるために考え方を整理し、心を整え、前向きな行動にしていけるようにカウンセリングを通じて調整していきます。そうすれば自分にも他人にも健全で適切な付き合い方ができるようになり、人生を楽しみながら快適に生きていけるようになります。

 

 

日々の生活で息が詰まるようなつらさや苦しさを感じながら生きてはいませんか?

 

「こんなハズじゃなかった」とか「どうせこの先も良いことなんて何もない」などと思っているなら、自分という存在がわからなくなり、他人に流されたり、頑固さで人を遠ざけたりして、人生なんてつまらないものだとやる気は出なくなり結果、ひとり孤独になっていると気づくかもしれません。

 

もしあなたが、そんな風に人生をつまらなく退屈で空虚で孤独なものだと感じているのなら、そうとしか思えない理由が何かあるはずです。

 

そんな数々の理由を言葉にしていき、少しでも「自分のわかって欲しい気持ち」をカウンセリングという秘密が守られた場で話し、自分自身が知っていくことでセラピー(癒し)となります。

 

繰り返し言葉にしていくことで自分が自分を肯定できるようになり、楽しみを見出し、どんなことがあっても落ち着いて自らに起こる出来事に対処できるようになります。

 

 

 

 


自分に自信がない。自分はダメだ

 

a.自分に自信がない。自分はダメだ

ACの代表的な傾向のひとつ。自信がないのは子どものころから親に否定され肯定されることが少なかったから。「お前はダメだ」と言われ続け、どれだけがんばっても認めてもらえず、ほめてもらえないことで、「自分は大丈夫だ」と心から思えない。自信を感じられないことで仕事や生活に張り合いをもてず、充実感を得られない。

 

 

自信が感じられない理由について 

 

自信がないのは安心感がないためです。「自分は大丈夫だ」と意識せずにいられるためには、子どものころに親に優しく温かみのある育てられ方をされ、家庭という自分の居場所だと思える場での体験を通じて得た、いつでも戻ることができる場所があるという感覚を心の中にもっておく必要があります。その感覚が心の拠りどころと呼ばれ、安心感という自分は大丈夫だと思える根拠です。

 

しかしACは子どものころに安全で安心できる家庭で育つことができませんでした。家庭を取り仕切るのは親であり、その親から安心感や信頼感を与えられなかったことで自信がもてません。

 

だからあなたは悪くないのです。子は親を選べず生まれた家庭で育ててもらうしかなかったためです。あなたの親御さんももしかしたらACなのかもしれませんが、もし否定的な言葉を与えられたり、嫌味やバカにされたり、比べられ必要とされないような育てられ方をされたのであれば、子どものころのあなたがどうやって自信をもつことができたのでしょう。また虐待や放置されるような家庭だったなら、どうやって安全であるという感覚や信頼するということを身につけられるのでしょうか。

 

人によっては自分には上記のような体験がないと言われながらも自信がなく生きづらいと訴える方も多いです。そんな人の多くが親にコントロールされ、「自分」という軸がなく誰かの意見に流されたり、権威ある存在からの許可を待つだけの自分に嫌気がさしたりしているという声も度々聞きます。そのような人は主体性を身につけられず、自分の人生の主導権を握れないことで自信が感じられないのかもしれません。

 

 

自信が感じられないことで生きていく気力がわかなかったり、自分と周りを傷つけたり人とリラックスして付き合うことができずに困ることが多いと思います。親を選べなかったとはいえ過去と人は変えられませんから、一体どうすれば自信を身につけて、気楽に心地よく生きていけるのかわからないことで心を閉ざし、自分や人に対して不信感しかない人が多いのかもしれません。

 

 

課題:自分を好きになり、自分と言う存在の価値を認める。

 

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白黒をハッキリさせ過ぎ、ほどほどにバランスをとれない

 

d.白黒をハッキリさせ過ぎ、ほどほどにバランスをとれない

白黒思考と呼ばれる考え方で判断してしまうので、絶たない方が好ましいことも絶ってしまう。緊急時や重大な決断をしなければならないときには有用な場合もあるが、ほとんどが破滅的で自己破壊的な結果となってしまう。

 

白黒つけてしまうクセについて

 

混乱し愛情が感じられず冷たい家庭環境で育てられたACは、人生において選択肢はいくつもあり、自分で考えて決めたことなら、それが最善の選択であると親から教えて貰えませんでした。

 

このため物事の判断がつかないのに自分で考えなければならず、自信がないなかで選択する方法として必要に迫られ、白黒思考を身につけました。

 

その代償は計り知れず、いつも自分がわかってほしい気持ちを優先して選択してしまうため、選択した先には相手という存在があり、相手にも優先したい選択があるという「相手の立場に立つ」という基本的な原則を学べませんでした。

 

これにより人間関係が壊れたり、自分の期待はいつも裏切られてしまうという失望感を味わい続けることで余計に人間不信になり、白黒はつけるが自分の望みは叶えられないという、矛盾を抱えたネガティブな思考のパターンから抜け出せないでいます。また脳科学の見地として、ドーパミンという快楽物質がネガティブ感情では大量に放出されることが解明されていることからも、ネガティブな思考のパターンから抜け出せない要因となっている可能性があります。

 

 

課題:白黒だけではなく、中間もあっていいと思えるようになる。

 

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他人からのほめ言葉を受け入れにくい

 

i.他人からのほめ言葉を受け入れにくい

 

子どものころから親にほめ言葉をもらえなかったACがもつ代表的な傾向。大人になりほめられても、感謝の気持ちより相手への不信感が先立つ。ほめる裏側には何か下心があるのではないかと疑ってしまい、ほめられたり認められたい気持ちと同時に不信感もあることで混乱してしまう。

 

ほめことばを疑ってしまう防衛反応

 

素直に相手からのほめ言葉を受け取れないACは、そう反応する自分に嫌悪と同時に安心を感じます。その理由は自信がもてないからであり、自己評価が極端に低いことや、人間不信がベースになっているからで、本当は素直にほめ言葉を受け取り喜びたいのに、それだけの価値はないという思い込みが足を引っ張り、ありがとうではなく「いえ、そんなことはありません」と即答することで、ほめてくれた相手とのコミュニケーション不全を起こします。

 

人は相手からのほめ言葉や承認が必要です。相手からの肯定的なかかわりでやる気が生まれたり、自分はこれでいいんだと思えたりするものです。

 

しかし、子どものころから親にほめてもらえなかったり、条件をつけられて育てられたりすると、自己評価を低く見積もったり、自分に制限をつけて生きるようになります。

 

 

課題:等身大の自分を知り、どんな自分であっても認める。

 

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他人の目が気になり、被害妄想になりがち

 

l.他人の目が気になり、被害妄想になりがち

ACがもつ代表的な傾向のひとつ。相手の顔色を伺い自分がミスをしないか不安感に苛まれがち。相手を理想化する傾向もあるため、自分の期待通りに振舞ってくれない相手に対して裏切られたと思い込み「被害者のポジション」をとることがある。

 

『自分は自分でいい』と思えることが長期的な目標 

 

子どものころ、親に抱きしめてもらい、どれだけワガママを言っても許され、どんな自分であっても肯定されるという体験をしていないAC

 

「大丈夫、大丈夫」と抱きしめられ、頭や背中をよしよしとなでてもらい、「どうしたの?なぜ泣いたの?」などと泣いた理由を聞いてもらい、「そうだったの、それは怖かったね。もう大丈夫だよ。一緒に遊ぼうか」と言って安心感を与えてもらうといった、優しく温かみのある親との心と体のスキンシップが少なかったのです。

 

それに自分がどれだけ怒っても親は動揺せず、また見捨てたりもせず、いつも変わらず側に居てくれて、優しい眼差しと、温かみがありやる気が起きるような言葉も与えてくれて、自分を可愛がってくれる親ではなかったのかもしれません。

 

こういった肯定的な働きかけや、いつも変わらずに優しく包み込んでくれるようなかかわりを家庭環境でたっぷりと味わい、人間関係において最も重要な信頼関係を親から学びます。親との体験を通じて、家庭という枠組みから外の世界(社会)へ一歩踏み出す勇気がもてるようになります。このようにして心と体は健全に育っていきます。

 

健全に育ててもらった子どもは、親が目の前にいなくても、たとえ離れていても、親にいつも守ってもらえていて、いつでもどんな自分であっても帰ることができる家庭という安全な居場所が自分にはあるんだと思えていて、いつも親と共にあるという安心感をもっています。そんな居場所が心のなかにあるため、自分を信頼し安心してひとりで外の世界に旅立っていけます。

 

ACの長期的な目標として、『自分は自分でいい』と思えることが挙げられます。他人の目が気になるということは、自分で自分のことが大丈夫だとは思えていないということですよね。そうなっているのは子どもの頃の体験が影響しているとすると、大人なってしまった今はもう取り返しがつかないと思われるかもしれません。

 

しかし、カウンセリングを通じて健全さを学び直し『自分は自分でいい』と思えるようになります。人間不信になるような心の傷を癒し、何事にも怖れから入るクセを捨て、自分は被害者ではなく人に対して構えないで接することができるようになったら、他人の目を気にせず自分は自分でいいと肩の力を抜いて生きていけます。

 

 

課題:まずは自分という人間を理解することから始める。

 

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コミュニケーションの技術に乏しい

 

x.コミュニケーションの技術に乏しい

ACは自分と相手を信頼できず不信感が強いので、他人とのコミュニケーションを避ける傾向にあります。避けてしまう気持ちの裏側には怖れがあり、失敗は取り返しのつかないことであり、恥をかきみっともない姿をさらしたくはないという劣等感から生まれる場合が多いと考えられます。劣等感とは自尊心が深く傷ついている状態から生まれると言えるため、引っ込み思案になったり自信過剰になったりと、バランスよくほどほどの感覚がつかめないことで、自分と相手がOKな関係性を築くために必要な、健全で適切なコミュニケーション・スキルを身につけていないと思われます。

 

「自分らしさ」をつかみ後悔しない自分に成る

 

ACの根本的な問題として、自分のことが好きではないという自己否定感があります。自分のことを嫌っている感覚によってコミュニケーションをすると人間関係がうまくいきません。

 

コミュニケーションには二通りあり、まず一つ目は自分とのコミュニケーションであり、二つ目のコミュニケーションが対相手であるため、自分とのコミュニケーションがうまくいかないと相手ともうまくコミュニケーションできません。

 

自分とのコミュニケーションにおいては、自分を愛で満たすことが必要です。愛で満たすには自己肯定している必要があり、自己を肯定するには、等身大の自分を認めている必要があります。

 

等身大の自分を認めている心の状態とは、どんな自分であっても受け入れられていて、たとえ失敗しても「どんまい、次はうまくいくといいね」と自分を励まし、挫折した時には「大丈夫?心が折れそうになるくらいがんばったね。うまくいかないときもあるけれど、今までのがんばりは無駄じゃないし次につながるよ」と自分を労えます。

 

つまり、自分のことを許せている状態であるということです。ACは自己嫌悪している心の状態であり、いつも厳しく自分を批判し、いつも激しく自分を罰します。このように自分を追い詰め窒息しそうになるくらい自分の心と体を痛めつけるACですから、対相手にも同様のコミュニケーションをしがちです(相手とどう接すればよいのかわからない)。

 

対相手には加えて条件を付けがちです。自分の不完全さが許せないため相手に理想を求め、少しでも理想から外れたら厳しく批判し否定します。「〇〇であるべきだ」というべき思考が強いので、相手を共依存に巻き込んだり、受け入れられない相手は離れたりして、いつも人間関係はうまくいきません。

 

このためACの長期的な目標としては、『自分らしさ』をつかむことをであり、自分のことを大切に思え、自分は世界にひとりしかおらず、かけがえのない存在であると感じられて、心から自分を好きでいられることがACではない心の状態と言えます。

 

 

課題:『自分らしさ』をつかむ。

 

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自分は闘ってきたのだと認める

 

読んでいただき、ありがとうございます。少しでも参考になりましたでしょうか。

 

このページの説明は、今のあなたを否定することが目的なのではなく、過去と現在の自分がもつ傾向を知り、未来の自分が明るく楽しく幸せに生きていけるようになるための材料です。

 

現時点での自分の生きづらさを知れると、今まで自分がどれだけ闘ってきたのか感じられると思います。ひとりぼっちで夢も希望もないと孤独に生きざるを得なかった理由が少しおわかりいただけたら嬉しいです。

 

あなたは親を選べませんでした。たとえ今は親のことが嫌いで憎しみに胸を焦がしていたとしても、本当は親と仲良くいられて「普通に」やり取りができて、お互いを尊重しあい、素直に『愛しているよ。生んでくれてありがとう』と言いたいはずです。

 

しかし今はまだ、素直に親のことを大切には思えないし悪感情が強いため、「こんな自分にしたのは親のせいだ」としか思えないのかもしれませんよね。だけど、そうとしか思えない自分も嫌だし、もしやり直せるなら人生をもう一度最初からやり直したいと願っている方も多いのではないでしょうか。

 

ただ親を嫌悪しながらも心の奥底には、子どものころ育ててくれた恩に報いたいという気持ちもあるし、できれば親孝行したいというささやかな望みもあるかもしれない。だからこそ葛藤して苦しみから抜け出せない自分がいるのだと思います。

 

そんな温かい気持ちを大切にしたかったのに、親から裏切られ大事にされてこなかったから、自分ひとりで生きていけるようになるために、孤独であっても闘い続けてきたんですよね。だからそんなつらく苦しい思いをしながら闘ってきた自分をまずは労い認めてあげましょう。闘いから離れて自分を労れるようになってくると本来の自分を取り戻すための準備ができます。

 

 

 

 

 

 

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