人のことをつい疑ってしまう


つい、人のことを疑ってしまうことって誰にでもあると思います。ただ社会生活を快適に送る上で、いつも疑ってしまうと自分が必要以上に疲れてしまうと思います。そんな「疑ってしまう」というこころの動きに焦点を当て、自分の性格の傾向について探ってみましょう。

次の7つの項目を読んでみて、4つ以上当てはまるのなら、あなたは激しい怒りを抑え込んでいて、人を求めながらも怖れている傾向にあるのかもしれません。


1.根拠がないのに、人が自分を利用したり、危害を加えたり、だますのではないかと疑う。

2.相手の誠意を疑ってしまい、そんな自分のことで頭がいっぱいになってしまう。

3.他人に自分の秘密を打ち明けられない。

4.相手には悪意がないのに、自分はけなされたり、脅されたりしているように感じる。

5.恨み続けてしまう。自分が侮辱されたことや、傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許せない。

6.自分の性格や評判を他人が不当に批判しているように感じやすい。そうされることに怒りで反応したり逆襲してしまう。

7.夫(妻)、交際相手が浮気をしているんじゃないかと、根拠なく繰り返し疑ってしまう。


いかがでしたか。明確に4つ以上当てはまることはないにしても、何か気になる項目はありましたか。

もし「疑う」という気持ちにとらわれてしまい、人間関係がうまくいかないという方は、自分の中にある恐怖心や攻撃性、権威ある者に服従してしまうことや受け身になったときに沸き起こる反発心、そして慢性的な無力感を抱えている可能性があることについて考えてみましょう。

つい疑ってしまう自分であるけれど、充分な根拠がないことは頭ではわかっているにもかかわらず、他人が自分のことを利用するんじゃないかとビクビクしていたり、人前で恥をかかされて二度と立ち上がれないように陥れられるのではないかとハラハラしていたり、一瞬の隙を突かれて自分に危害を加えるのではないかとヒヤヒヤしていたり、あるいはうまく口車に乗せて自分を騙そうとしているのではないかとドキドキして、どんな場面においても緊張して気が休まらないのではないでしょうか。

このような観念にとらわれてしまうと、そのことで頭がいっぱいになりこころ奪われて何も手につかなくなり、誰に対しても不信感しかなく、相手や集団を細かく調べて疑わしい点はないか観察し続けて、ほんの些細な相手の素ぶりに疑惑が立証されたような気持ちになって、余計に傷つくことはないでしょうか。

 

他には恋人やパートナーの他愛ない異性に関する話題に反応して、浮気をしているのではないかと疑ったり、周りはすべて敵だとして決して自分の気持ちを打ち明けることはなかったりして、自分のなかで沸き起こる激しい怒りにどのような対処をすればよいのか正直わからない状態になってはいませんか。

もしこのようなお手上げ状態になっているなら、まずは困り果てて疲弊している心身をリラックスさせましょう。これなら自分ひとりで行えるかと思いますので、温泉浴やマッサージで体の疲れを癒してみましょう。

 

リラックスがある程度できたなら、次にひとり落ち着ける場所で紙とペンを用意して、自分の人間関係について考えてみましょう。テーマは、一体自分のどんな「こだわり」が人間関係を難しくしているのかということです。

 

こだわりとは、絶対に自分としては譲れない何かです。そのこだわりによって生きづらくなってはいませんか。

 

また未知なる世界に対して恐怖する自分がいたりすると思いますから、できるだけ安定した人間関係や仕事、環境になるように工夫したいところです。

 

真面目すぎて肩肘張ってしまいがちなため、できるだけユーモアをもって気楽さを身につけたいことも付け加えておきましょう。また、他者の気持ちを察する力があると思われますので、気配りしたり、仕事での交渉ごとに活かすのも活路を見出すキッカケになるかと思います。


人間にはひとりひとり個性があり、性格にも違いがあります。一度しかない人生を、つらさや苦しみに使い続けることを誰も望んではいないと思います。


本当は人の期待に応えたいのにできなくて落ち込み、惨めな気持ちになってはいませんか。そんなパターンを繰り返しているから、人とつながるのが怖くなり余計に孤独や空虚な気持ちになりますよね。


だけど諦めたくはなくて無理をしてでも人を求めて、こころと体が疲れ果てて気力が湧かず、不安や焦りが気持ちを占めているなんてことはないでしょうか。


本チェックリストや説明は、あなたの性格の一部を知るキッカケに過ぎません。もし、より深く自分の性格を知りたい方は無料カウンセリングにお申込みください。


性格に限らずすべて良い・悪い、すべてが正しい・間違えているということはあり得ません。


人はどうしても短所や欠点といったネガティブな部分にばかり注目しがちですが、必ず長所や良さが人間にはあります。


今回知ってもらった性格の傾向は、ある部分が飛び抜けて目立っているように見えるかもしれません。しかし人間の性格には多面性があり、問題に見える傾向の裏側には長所や良さが隠れているものです。


そんな自分の性格のよさを活かしながら、人とのつながり方を学んだり、自分や相手の愛し方を知っていければ、日々繰り返される不快感から脱して、ありありと自分の感情を感じられるようになり、幸せになることを目指します。